迷言の宝庫?寝言の正体とは

インターネットで検索すると、思わず笑った寝言集というような、
寝言をまとめたウェブサイトがたくさん出てきます。
どれも寝ているはずの人が突然つぶやいた、何の脈略もない言葉や、
意味不明な言葉が並んでいて、思わず笑ってしまうものばかりです。

寝言は翌朝には、言った本人は何も覚えていないということが多く、
とても不思議な現象です。
寝言を言っているとき、脳内では何が起きているのでしょう。

一般に、寝言は子供に多いと言われています。
これは、子供は睡眠状態も未発達のためではないかと考えられており、
成長・発達とともに減少するそうです。
発達心理学の観点で、夜中にひとりで話すことは特に幼児期に見られる現象で、
これは言語習得の一環であると話す専門家もいます。

大人では約1%が寝言を言うとされ、女性よりも男性に多いと言われています。
また、親が寝言を言うと子供も言うというように遺伝的要因も強いという指摘もあります。

寝言は主に、睡眠の浅いレム睡眠の終わりや、深いノンレム睡眠のときに言いやすいそうです。
レム睡眠のときは、脳は活動し体は休んでいる状態のため、筋肉が弛緩していて声も
はっきり出ないため、モゴモゴと言うことが多いです。
この時の寝言は、見ている夢の内容に関連しており、突拍子もない意味不明な内容のものが多い傾向にあります。
寝言集に登場する寝言はレム睡眠時のものが多いのかもしれません。

ノンレム睡眠時の寝言は、日常生活に関連したないようが多く、
悲しみや怒りなど、ネガティブな感情が現れることが多いとされています。

寝言は大抵は短時間で終わり、一晩中続くわけれはないのでそれ自体が睡眠や休息を
妨げることはありません。寝言を言っている間、意識が覚醒してしまっているという分けではないので、身体にも特に影響はなく、病気でもありません。
寝言を言っている本人は無自覚なので、むしろ被害を受けるのは寝言を聞いて驚いたり、
思わず笑ってしまい、眠れなくなる周りの人なのかもしれません。

ただ、ストレスにより寝言が増えるということもあるようなので、
家族から最近急に寝言が増えたなどと指摘された場合は、
日常でストレスになっていることは無いか振り返り、リラックスする方法を考えましょう。

また、特にノンレム睡眠時にはっきりとした寝言が続く場合、脳が正常に休めておらず、
レビー小体型認知症などの可能性もあります。
寝言と叩く、蹴るなどの手足の動作が伴うときは、レム睡眠行動障害という夢の中での行動を
現実にも行ってしまう病気が疑われます。

寝不足や体の疲れが続き、寝言も増えたと指摘されたときは、
安心のためにも専門家のアドバイスを受けた方がいいかもしれません。